高知駅
これは内藤廣さんと篠原修さんたちによって計画されたものです。内藤さんの建築は雑誌で見ていてずっと気になっていて、学生の頃に一度東京のちひろ美術館を見に行って以来の二度目です。また、今回の駅は建築という枠を超えて東大の土木の教授の篠原さんと組んでされています。ここ最近の内藤さんの駅はほとんどがこのコンビではないでしょうか?日向駅、旭川駅、富山駅などなど。現に、内藤さん自身も東大の土木の教授でもあります。建築から土木本来はお二人のように密な繋がりであるべき姿だとは思いますが、実際の学校ではほぼ切り離されているような感覚がありました。そういう意味でもこの駅は観ておきたい駅でした。
そして、行ってみての感想は実に開放的というか広く感じる(ホーム)駅です。ホームの上に木と鉄でできたアーチが架かっているだけで、南北(線路が東西方向に走っている)は風が抜けるように空いている。また、ホームに立って北側を見ると、そこからは高知橋・はりまや橋まで繋がる大通りを先まで見通すことができるビスタとなっています。駅は高知駅と言えども特別大きいわけではなく、そこに写真のような巨大なアーチが架かっているので、行くまでは福井や金沢の駅のように暗いのかと思っていましたがそんなこともありません。アーチが高いこともあり、さらには北側が大きく空いているから。さらには巨大なアーチの長さも抑え、東西に小さなアーチにしたことも影響しているのかな。初めは外観上1階のエントランスと合わせているだけかと思っていたのですが、観ているうちにそう思えてきました。ホームからの印象はこのような感じです。1階のエントランスは南北を行き来できるようになっており、北口の正面には路面電車の駅もあります。さらに、外観ではさきほどのアーチの架かった駅は大きすぎず、ボリュームも丁度いい感じです。雑誌で見ているのとは異なった印象でした。そんなこんなで高知駅を高校生に混じりながら見て回ってました。
by mhikari3
| 2009-09-08 22:23
| Architecture